ROSEはどんな相場で危険になる?最大DDにつながった相場環境を徹底分析

🧭 この記事の目的

本記事では、ROSEのフォワードテストデータをもとに、
どの時間帯で大きなドローダウンが発生しやすいのかを実データで検証します。
ここからは、
ROSEのDDを「事後対応」ではなく「事前に回避する」 という観点で整理します。

重要なのは、
「含み損が出てからどうするか」ではなく、
**「そもそも大きなDDが発生しやすい相場で稼働させないこと」**です。

ROSE系ナンピンEAにおける大規模ドローダウンの分析

― 9:30〜16:30以外で集中して発生するDDの共通点 ―

本記事では、ROSE系ナンピンEAのフォワードテスト中に発生した
2000ドル以上のドローダウン事例 を対象に、
特に 大規模ドローダウン(3万ドル級) が発生したケースを中心として分析を行います。

分析の結果、
一般的に想像されがちな「相場の荒れ」や「ボラティリティの高さ」よりも、
取引が行われた時間帯そのものが、ドローダウンの規模に強く関係している
可能性が高いことが分かってきました。


1. 分析対象となる大規模ドローダウン事例

まず、フォワードテスト中に発生した
時系列データ2000ドル以上のドローダウン事例 を整理します。

No初期ロットエントリ開始時刻最後のナンピン決済時刻最大DD (USD)DD継続時間
2024/5/15 17:042024/5/15 19:00-3,200約1時間56分
2024/12/19 2:152024/12/19 4:39-3,900約2時間24分
2025/3/4
9:05
2025/3/4 16:43-8,100約7時間38分
2025/4/10 4:422025/4/10 8:48-7,900約4時間06分
2025/6/2
7:05
2025/6/6 17:16-33,800約4日10時間
11分
2025/6/27 5:202025/6/27 8:19-2,900約2時間59分
2025/10/10 11:022025/10/10 12:18-2,200約1時間16分
2025/10/22 2:422025/10/22 4:04-30,000約1時間22分

※ すべて MT4時間(UTC+2)基準です。

7件のドローダウン事例を
取引が行われた時間帯 に注目して整理すると、
非常に強い偏りがあることが分かります。

注目すべき事実

  • 2000ドル以上のドローダウンの多くが、
    MT4時間 9:30〜16:30 以外で発生している
  • 逆に、
    この時間帯に完全に収まっている取引では、
    致命的なドローダウンはほとんど確認されていない

これは偶然と片付けるには、
やや偏りが強すぎる結果です。


2. 一般的な印象とのギャップ

多くのトレーダーは、

  • 欧州時間はボラティリティが高く危険
  • 深夜や早朝は静かで安全

という印象を持ちがちです。

しかし、今回の結果はそれとは逆で、

市場参加者が少ない時間帯こそ、
逆張り型ナンピンEAにとって
構造的に不利になりやすい

という可能性を示しています。


3. なぜ時間帯がこれほど重要なのか

ROSE系ナンピンEAは、

  • 価格が一定レンジ内で推移すること
  • 時間の経過とともに平均建値へ回帰すること

を前提としたロジックです。

しかし、

  • 市場参加者が少ない時間帯
  • 押し戻すフローが出にくい時間帯

では、

価格が一方向に進みやすく、
ナンピン完了後に「玉切れ状態」へ移行しやすい

という特徴があります。

今回の大規模ドローダウンは、
まさにこの条件が重なった場面で発生しています。


4. 大規模ドローダウン事例(6/2・10/22)の位置づけ

特に以下の2つのケースは、

  • ドローダウン規模
  • 保有時間
  • 時間帯

のいずれを見ても、他の事例とは一線を画しています。

  • 2025年6月2日(SELLエントリー)
  • 2024年10月22日(BUYエントリー)

これらはいずれも、

9:30〜16:30以外の時間帯で、
ナンピン完了後に長時間ポジションを保有した結果、
大規模なドローダウンに発展したケース

と整理できます。


5. 本分析から得られる重要な示唆

本分析から読み取れる最も重要な点は、

  • エントリー方向(BUY / SELL)ではなく
  • ロジックの優劣でもなく

「取引を行った時間帯」そのものが、
ドローダウンの規模に強く影響している

という事実です。

これは、
EAの性能評価とは別次元の、
運用条件に関する問題 だと言えます。


ここまでのまとめ

ROSE系ナンピンEAにおいて発生した大規模ドローダウンを分析した結果、

  • 大きなドローダウンは
    MT4時間 9:30〜16:30 以外で集中して発生している
  • この傾向は、複数の事例で一貫して確認できる
  • 相場環境よりも
    時間帯という外部条件の影響が非常に大きい

という結論に至りました。

ROSEが危険になり得る理由は、EA特有の破綻構造にあります。
自動売買がなぜ一気に資金を失うのかは、以下の記事で理論的に解説しています。

👉 EAはなぜ破綻するのか?自動売買が資金を失う仕組み

参考:取引時間帯を限定した場合の累計損益の比較

ここまでの分析では、
大きなドローダウンが発生しやすい時間帯に明確な偏りがある
という点を中心に整理してきました。

その事実を踏まえ、
次に「仮に取引時間を限定した場合、累計損益はどのように変化するのか」を確認します。

下記のグラフは、

  • 全時間帯でトレードした場合
  • MT4時間 9:30〜16:30 に限定してトレードした場合

累計損益の推移 を比較したものです。

※ 本集計は、
 「その時間帯にエントリーしたトレードの損益を合計したもの」であり、
 実際の運用では決済時刻のズレ等により、
 損益のタイミングが前後する可能性があります。
 あくまで 時間帯による傾向を見るための参考データ です。


グラフから読み取れること

このグラフから、少なくとも以下の点が確認できます。

  • 9:30〜16:30 に限定した場合でも、
    累計損益は安定して右肩上がりで推移している
  • 全時間帯でトレードした場合と比較すると、
    収益の伸びは緩やかになるものの、
    大きな下振れが明らかに抑えられている
  • 特に、大規模ドローダウンが発生した時期において、
    両者の損益カーブの差が拡大している

これらは、

時間帯を限定することで、
期待値の低い局面を自然に排除できている可能性

を示唆しています。


本分析の位置づけについて

ここで示した結果は、

  • 「この時間帯だけで運用すれば必ず利益が出る」
  • 「時間指定だけですべてのリスクが消える」

といったことを主張するものではありません。

あくまで、

ROSE系ナンピンEAにおいて、
大きなドローダウンを生みやすい時間帯が存在し、
それを除外するだけでも損益特性が大きく変わり得る

という事実を、
フォワードデータから確認した という位置づけです。

また、ここまでの内容を踏まえると、いきなり大きな資金で運用するのはおすすめ出来ません。まずは小ロットでリスクを検証できる環境を整えることが重要です。

ROSE購入後の運用フロー|XMマイクロ口座での始め方


加えて、具体的な運用ルールや設定方法については、
次回以降の記事で改めて整理します。

ROSEの資金管理方法|安全なロットと初期証拠金

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