【実装編】GOLDナンピンEAの大規模DDを回避する具体的フィルタ設計とその手法

🧭 この記事の目的

ナンピン系EAの大規模ドローダウンは、主に以下の3環境で発生します。

  1. 重要経済指標による急変動
  2. 薄商い・祝日前後の流動性低下
  3. 出来高・ボラティリティ・価格乖離の急拡大

本記事では、EAのソースを変更せずに実装できる方法を整理します。

① ニュースフィルタ(指標回避)

■ 実装方法①:通知 → RD(リモートデスクトップ)でAutoTrading OFF(推奨)

  1. ニュースカレンダーインジケーターを導入
  2. 発表30分前に通知
  3. リモートデスクトップでスマホ→PCに接続し、MT4に接続
  4. AutoTradingをOFF
  5. 発表後60分経過で再開

既存ポジションは維持され、追加ナンピンのみ停止できます。


■ 実装方法②:タスクスケジューラでMT4停止(自動型)

  1. 指標30分前にterminal.exe終了
  2. 発表後一定時間で再起動

MT4停止時の挙動:

  • 既存ポジションは維持
  • SL/TP有効
  • 新規・追加停止

常時監視できない方向けです。週末等に予め次週の重要な指標発表を把握しておいて、タスクスケジューラにスケインしておくと良いかと思います。

対象指標は最低でも下記が該当します。どの指標も米金利の動向に直結するため、米ドルと相関の高いGOLDも連動して値動きが発生する可能性が高いです。

  • FOMC(政策金利+会見)
  • CPI(消費者物価指数)
  • NFP(雇用統計)
  • PCE(個人消費支出物価指数)

② 時間帯制限(低流動性回避)

■ 実装方法①:通知 → RD停止

深夜帯や祝日前に通知を出し、
RDでAutoTradingをOFF。


■ 実装方法②:タスクスケジューラ停止

例:

  • 02:30 terminal.exe停止
  • 05:30 再起動

深夜の追加ポジションを防止できます。


③ ボラ急拡大フィルタ(リアルタイム検知型)

ニュースと違い、時刻が分からないため、
検知 → 即停止の仕組みが必要です。


■ 検知条件例

  • TickVolume > 過去20本平均 × 2.0
  • ATR(14) > 過去50本平均 × 1.8
  • EMA200乖離 > 1.5%

複数条件成立でアラート。


③-1 実装方法①:アラート → 手動停止(安定型)

  1. 危険条件成立
  2. アラート通知
  3. RDでAutoTrading OFF

既存ポジションを維持しながら、
追加ナンピンを止めます。


③-2 実装方法②:Windows側で半自動停止(半自動型)

より自動化したい場合は、
検知 → Windows側でMT4を停止する構成が可能です。

■ 実装イメージ

  1. 監視インジが危険発生時に
    ファイルへ「STOP=1」と書き込む
  2. PowerShellやAutoHotkeyがそのファイルを監視
  3. STOP=1を検知
    → terminal.exeを終了

これにより、

  • 新規エントリー停止
  • 追加ナンピン停止
  • 完全放置型防止

が可能になります。


■ 再開ロジック例

  • 一定時間経過(例:90分)
  • または手動で再起動

タスクスケジューラで
一定時間後に自動再起動する設定も可能です。


ボラ急拡大型の停止判断基準(例)

  • M15運用の場合
    危険条件成立 → 即停止
  • 停止後
    M15で6本経過かつATR正常化 → 再開

目的は、

相場を当てることではなく、
危険環境を避けること

です。


最終的な3層防御構造

フィルタ方法
ニュース通知+RD / タスク停止
時間帯RD停止 / タスク停止
ボラ急変通知停止 / 半自動停止

最終結論

EAのソースを変更できなくても、

  • 通知設計
  • リモート停止
  • タスクスケジューラ
  • ボラ監視インジケーター

を組み合わせることで、

追加エントリーを止める仕組みは構築可能

です。

ナンピン系EAにおいて重要なのは、

「EAを止めること」ではなく
「追加ポジションを止めること」

であるという点です。

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