🧭 この記事の目的
EA(自動売買)を運用するうえで、**最も重要なのは「どう稼ぐか」ではなく「いつ止めるか」**です。
特にROSEのようなマーチン・ナンピン型EAでは、停止ルールを事前に決めていない運用は、ほぼ確実に破綻へ向かいます。
この記事では、
ROSEを例にしつつも、すべてのEA運用に共通する停止ルール・損切りルールの考え方を整理します。
なぜEAには「停止ルール」が必要なのか
多くの人が誤解しがちですが、
- EA内の損切り
- EA運用そのものを止める判断
この2つはまったく別物です。
EAは基本的に「止められない前提」で設計されています。
一方で、人間側が「この状態になったら止める」という判断を持たなければ、
EAは想定を超えた相場でも淡々とロットを積み上げ続けます。
つまり、
損切り=ポジション単位の制御
停止ルール=口座単位のリスク管理
この違いを理解しないまま運用するのは、かなり危険です。
ROSEにおける「損切り」と「停止」の違い
ROSEは、
・相場が戻る前提
・一定のロット増加ロジック
を持つEAです。
そのため、
- 個々のポジションは含み損を許容する
- EA自身は「まだ想定内」と判断して動き続ける
という特性があります。
しかし、人間側が見るべきなのはそこではありません。
見るべきなのは、
- 想定していた最大DDを超えていないか
- 過去のDDと比べて「出方」が異常ではないか
この2点です。
停止ルール①|想定最大DDを超えたら即停止
最も基本で、最も重要なルールです。
ROSEの分析では、
ロット別に「想定最大DD」を算出しています。
ルールの考え方はシンプルです。
- 想定最大DD:通常想定
- 想定最大DD × 1.1倍:警戒ゾーン
- 想定最大DD × 1.2倍:即停止
ここで重要なのは、
「まだ戻るかもしれない」という希望を
判断材料に入れないこと
です。
EA運用において、
想定を超えた時点で前提はすでに崩れています。
停止ルール②|DDの「出方」が異常な場合
DDの金額そのものよりも、
DDの進み方の方が重要なケースも多いです。
例えば、
- これまでよりも短時間でDDが進行している
- まだポジション数が少ない段階で含み損が膨らんでいる
- 特定の時間帯に一気にDDが発生している
こうした場合、
相場環境がこれまでと明確に変化している可能性があります。
金額が想定内でも、出方が異常なら停止対象です。
停止ルール③|相場環境が前提を壊したとき
EAは、特定の相場環境を前提に作られています。
例えば、
- 直近最高値・最安値付近を推移している
- 次のレジスタンス・サポートまで価格が遠い
- ブレイク時に一方向へ走りやすい局面
このような場面では、
マーチン型EAにとって一気に不利な環境になります。
「EAが壊れた」のではなく、
相場がEAの前提を壊したと考えるべきです。
損切りルールは「金額」で決めない
よくある失敗が、
- ○ドルで損切り
- ○%で損切り
という考え方です。
重要なのは金額ではなく、
想定していたDDとの乖離です。
- 想定内のDD → 運用継続
- 想定を超えたDD → 即停止
この基準を徹底することで、
感情に左右されない判断が可能になります。
停止することは「負け」ではない
EA運用において、
停止=失敗
続ける=正解
ではありません。
むしろ、
- 勝っている人ほど止めるのが早い
- EAは消耗品として扱う
- 口座を守ることを最優先にする
この姿勢が長期的な生存につながります。
次に読むべき記事
停止ルールを理解したうえで、
次に重要になるのは以下です。
- ROSEの資金管理と安全なロット帯
- DDが発生しやすい相場局面の分析
- 実際の運用フローと初期検証の考え方
これらは、停止ルールとセットで初めて意味を持ちます。

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